症例
13歳 女性 永久歯が1本少なかった症例
この症例は出っ歯なのですが、その原因となっているのは下の前歯の本数が足りていないことにあります。
本来下の前歯は、左右犬歯の間に4本あるものなのですが、3本しかありません。
そのために、下の歯列の距離が短くなっており、その分上の前歯が出てしまっています。
治療方針としては、上下の歯の本数を合わせるのが考えやすいところだと思うのですが、そのためには上の歯を抜かなくてはいけません。ですが、上の前歯を抜くと、前から見たときのバランスがおかしくなるので、上の前歯を抜きたくありません。
そうすると、前から数えて4番目の歯を抜くことになります。しかし、左右どちらかの歯を抜いてしまうと、歯の真ん中のラインが抜いた方向にずれてしまいます。となると、左右両方の4番目の歯を抜くこととなります。
上顎を2本抜くとなると、下が1本足りないだけなので、また上下の歯の数にアンバランスが生じます。ですので、その方針でいくならば下の歯もあと1本抜く必要があります。
ということで、上下の歯の本数を合わせるには、上顎2本下顎1本抜歯となります。
できれば、抜きたくない・・・
ということから、この症例は歯を抜かず、下顎が前に成長するように誘導することにより、出っ歯を改善しています。
矯正の学術的な理想よりかは、上の前歯は出ていますが、本人的に満足なところはクリアできています。この状態で今後も全く問題が出ることはありません。
歯を抜くのか、理想を目指すのか、患者さんと相談させてもらいながら、治療方針を考えています。
子供の出っ歯
・治療内容
下顎を前に成長させることにより出っ歯を解消します。左下の永久歯が足りていないところは、隙間を閉じます。永久歯が揃ったらブラケット装置にて矯正します。
おおよそ70万から100万円くらい
・治療等の主なリスク
下顎の成長には個人差があります。。
上の隙間が少し残る事があります。
治療期間が長引く事があります。
歯根が短くなる事があります。
歯肉が退縮することがあります。
・副作用等
矯正治療中に歯磨きを怠ると通常より虫歯になりやすくなります。
保定装置を怠ると、後戻りします。
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感想等、詳細については院内で閲覧できます。
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