三重県伊賀市・矯正｜歯並び・口元が気になる方

この症例は、最初の状態が八重歯です。

八重歯は、歯が並ぶだけの隙間が足りていないために、並びきらない分はみ出している、という状態です。

と言うことで、八重歯を並べようと思ったら、隙間を作る必用があります。

八重歯を並べる隙間については、通常歯列弓の幅を拡げたり、歯を抜いたりなどの手段を用います。

この症例に対は、歯を抜いての手法は用いていません。

歯列弓の幅を拡げているのですが、幅を拡げるだけでは並びきりません。

と言うことで他に隙間を作る工夫が必要になります。

最初の状態では、乳歯が残っています。

乳歯は前歯から交換するのですが、前歯の乳歯に対して、永久歯はサイズが大きくなるので、交換すると歯列が凸凹になるという事が起こります。

しかし、奥歯に関しては乳歯よりも永久歯の方が小さくなります。

ですので、乳歯から永久歯に交換するときに、隙間ができることになります。

その隙間は最終的には閉じていくのですが、その閉じ方として、奥歯が前に移動することによって閉じていきます。

ということは、その隙間によって前歯にある凸凹が改善するような事がありません。

矯正治療では、その隙間を利用することができます。

奥歯の乳歯が残っている時に、装置を付けて、奥歯が前に来ないようにします。

奥歯の乳歯から永久歯に交換して隙間ができたら、その隙間に前歯を下げていきます。

ということで、このような八重歯の治療は、永久歯に完全に交換してからよりも、乳歯が残っている時期に開始した方が、有利なのです。

もし、永久歯に交換してから矯正治療を開始することになっていたら、隙間を作るために歯を抜かなくてはいけなかったと思います。

矯正治療の適切な治療時期は、症例の種類、それぞれのお子さんの成長具合、などを加味する必用があり、お子さんによって異なります。

定期的に観察しながら、良い時期に矯正治療を始めるのが何よりです。

歯並びの相談は随時受けつけています。

ぜひお問い合わせのほどを。

・治療内容

まずは寝るときだけ、1年くらい顎を広げる装置を付けてもらいます。

永久歯が揃ったら、歯を抜かずにブラケット装置で矯正します。

・費用等に関する事項

おおよそ70万から100万円くらい

・治療等の主なリスク

治療期間が長引く事があります。

歯根が短くなる事があります。

歯肉が退縮することがあります。

最終的な仕上がりを見て、やっぱり歯を抜いて治療したいということもあります。

・副作用等　

矯正治療中に歯磨きを怠ると通常より虫歯になりやすくなります。

保定装置を怠ると、後戻りします。

※詳しいご感想等は、当院内でご覧いただけます(*^_^*)
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