よく聞かれるのが、「矯正専門の歯科医院で矯正治療を行った方がいいの?」という質問です。どちらがいいというのは、いろいろな意見があると思いますが、あくまで私の意見を書きたいと思います。
矯正治療というのは、専門的な知識と経験が必要ですが、実は、制度の上では歯科医師免許を持っていれば行えてしまうのです。
全国で約2万人の歯科医師が矯正治療を手がけていると言われていますが、そのうち日本矯正歯科学会の会員は約6000人しかいません。
さらにその中でも、一定の経験と知識を持ち、技術などの審査に合格した「認定医」は約2000人、矯正治療を行う歯科医の1割に過ぎないのです。つまり、ほとんど経験がなく、専門的な知識が不足した中で矯正治療を行う歯科医院もあり得ると言うことなのです。
ですから、矯正治療を受ける医院を選ぶ際、「近いから」「通いやすいから」「遅くまでやっているから」「費用が安いから」という理由だけで、一般歯科での矯正を選ぶのであれば、私は迷わず専門医での矯正治療をおすすめします。
ただ、矯正専門の歯科医院にはデメリットがあります。それは、むし歯の治療ができなかったり、一般歯科への知識が少なかったり、矯正治療においても治療方法の幅が狭められてしまうことです。
私は三重大学医学部附属病院口腔外科に勤めた経験があり、虫歯治療、抜歯など一般治療の技術も習得しております。
矯正治療も一般治療も、どちらも歯の治療なので非常に深く密接しており、両方の治療を手掛けられることは非常に大きな相乗効果を生むのです。私自身、今まで矯正治療だけをやっているときには考えもしなかったことを発想し、治療に活かせるようになりました。
矯正治療はこれからの人生に関わることですので、できるだけ慎重に選ばれることをお勧めします。
矯正治療も一般治療も、どちらも歯の治療なので非常に深く密接しており、両方の治療を手掛けられることは非常に大きな相乗効果を生むのです。私自身、今まで矯正治療だけをやっているときには考えもしなかったことを発想し、治療に活かせるようになりました。
矯正治療はこれからの人生に関わることですので、できるだけ慎重に選ばれることをお勧めします。